ヘビーウェイトふらほ。
2010年 07月 29日
今日はエンジンチューンの要、フライホイールを重くしてみました!!
フライホイールの重量を変えるとどーなるのか、というお話もついでに…。
カワサキ純正オプションとして設定されているフライホイール。
ボクの年式('00)のKXはオプションは「4.9」と「5.5」の2種類のみ。
ですが、高年式('03~)はもっと細かく設定がある上、
さらに重い「5.9」の設定が…。
いいな~、と思ってウェブのパーツリストを眺めていると…、
'00のフライホイールのひとつが品番変更になって、
高年式品番と同じになってる…。
って事は高年式の「5.9」のフライホイールも流用可能なのでは??
んで、注文してみました。
ムオッ!!全く形が違う…。
なんか材質も違う…。
ちなみに右がヘビーウェイトなオプション品。
なんか点火を拾う突起の形状も位置も違うんスけど…。
ダメか…?
でもひとつの種類のフライホイールが流用可能なら、
全部出来るっしょ~って事で組み付け。
取り付けの内径や、センサー部の外径は同じなので取り付け自体は可能。
んで、エンジン始動してみると…、、、
かかるじゃないか~♪♪
ま、走ってないんでアレですけど、とりあえず吹け上がりは良好。
多分大丈夫でしょう…!!
ちなみに…
フライホイール重量でナニが変わるかといいますと…、
フライホイールはクランクシャフトの(主に)左側の先端についてまして、
クランクシャフトと共に回転しております。
車種ごとに設定された適度な重量を持ってまして、
クランクの回転に慣性を与えているワケです。
他にもエンジンの点火時期を検出したり、
回転により発電したりという働きも同時に行っているのですが、
とりあえずソレは別のお話…。
つー事はザックリ言うと、重ければ重いほど慣性がつき、
回転力自体に力(勢い)がつきます。
んで、軽ければ逆に慣性力は弱まりますが、クランクにかかる重量は減るので、
クランクの回転自体が軽くなります。
とゆ~事はナニがど~なんの!?っつー事でまたまた簡単に言うと…
重いと低回転でのクランクの慣性力が強まり、クランクの回転に力が付きます。
それがバイクを動かす際に「トルク」となって感じるワケです。
オフロードでは発進時や低速からの加速時にトルクがモリッと出るので、
トラクションが増すワケです。
ただ、その代償としてクランクにおもりが付いている様なものなので、
回転の上昇速度は悪くなり、それがレスポンスの低下につながり、
高回転で伸びないというデメリットがあります。
逆に軽いフライホイールの場合はその逆で、
低速でのトルク感は薄れますが、エンジンの吹け上がりが軽やかになり、
レスポンスが良くなり、高回転での伸びも良くなります。
んで、今回はモトクロッサーであるKX125に、
エンデューロ向けの特性をもたらそうという目論見でフライホイールを重くし、
トルクとトラクションを重視したセッティングにしたワケです。
レスポンスも穏やかになるので、疲れにくくもしてくれるんではないかと…。
以前、ボクはボアアップしたXR250に軽量フライホイールを装着した事がありますが、
レスポンスはかなり良くなり、吹け上がりが軽くなりました。
その時は主にモトクロスコース走行に使用したので良かったのですが、
アタック系の林道ツーリングなんかではノーマルフライホイールの方が、
低速トルクに優れ、難所をクリアし易かったので、結局はノーマルに戻しちゃいました。
とゆーワケで、エンデューロでは活躍間違いナシのヘビーウェイトナントカ!
効果のほどは来週の練習走行で…!!