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バイク屋なりのオフロードの楽しみ方&メカニック情報


by pitcrew_offroad

ヘビーウェイトふらほ。

いよいよ、ボクのKXも完成まであとちょっと!
今日はエンジンチューンの要、フライホイールを重くしてみました!!

フライホイールの重量を変えるとどーなるのか、というお話もついでに…。




カワサキ純正オプションとして設定されているフライホイール。
ボクの年式('00)のKXはオプションは「4.9」と「5.5」の2種類のみ。

ですが、高年式('03~)はもっと細かく設定がある上、
さらに重い「5.9」の設定が…。

いいな~、と思ってウェブのパーツリストを眺めていると…、
'00のフライホイールのひとつが品番変更になって、
高年式品番と同じになってる…。

って事は高年式の「5.9」のフライホイールも流用可能なのでは??

んで、注文してみました。

ヘビーウェイトふらほ。_c0223419_158993.jpg


ムオッ!!全く形が違う…。
なんか材質も違う…。

ちなみに右がヘビーウェイトなオプション品。




ヘビーウェイトふらほ。_c0223419_15155646.jpg


なんか点火を拾う突起の形状も位置も違うんスけど…。
ダメか…?



でもひとつの種類のフライホイールが流用可能なら、
全部出来るっしょ~って事で組み付け。

取り付けの内径や、センサー部の外径は同じなので取り付け自体は可能。
んで、エンジン始動してみると…、、、


かかるじゃないか~♪♪

ま、走ってないんでアレですけど、とりあえず吹け上がりは良好。
多分大丈夫でしょう…!!

ちなみに…

フライホイール重量でナニが変わるかといいますと…、

フライホイールはクランクシャフトの(主に)左側の先端についてまして、
クランクシャフトと共に回転しております。
車種ごとに設定された適度な重量を持ってまして、
クランクの回転に慣性を与えているワケです。


他にもエンジンの点火時期を検出したり、
回転により発電したりという働きも同時に行っているのですが、
とりあえずソレは別のお話…。


つー事はザックリ言うと、重ければ重いほど慣性がつき、
回転力自体に力(勢い)がつきます。

んで、軽ければ逆に慣性力は弱まりますが、クランクにかかる重量は減るので、
クランクの回転自体が軽くなります。

とゆ~事はナニがど~なんの!?っつー事でまたまた簡単に言うと…

重いと低回転でのクランクの慣性力が強まり、クランクの回転に力が付きます。
それがバイクを動かす際に「トルク」となって感じるワケです。
オフロードでは発進時や低速からの加速時にトルクがモリッと出るので、
トラクションが増す
ワケです。

ただ、その代償としてクランクにおもりが付いている様なものなので、
回転の上昇速度は悪くなり、それがレスポンスの低下につながり、
高回転で伸びないというデメリットがあります。


逆に軽いフライホイールの場合はその逆で、
低速でのトルク感は薄れますが、エンジンの吹け上がりが軽やかになり、
レスポンスが良くなり、高回転での伸びも良くなります。


んで、今回はモトクロッサーであるKX125に、
エンデューロ向けの特性をもたらそうという目論見でフライホイールを重くし、
トルクとトラクションを重視したセッティングにしたワケです。
レスポンスも穏やかになるので、疲れにくくもしてくれるんではないかと…。


以前、ボクはボアアップしたXR250に軽量フライホイールを装着した事がありますが、
レスポンスはかなり良くなり、吹け上がりが軽くなりました。
その時は主にモトクロスコース走行に使用したので良かったのですが、
アタック系の林道ツーリングなんかではノーマルフライホイールの方が、
低速トルクに優れ、難所をクリアし易かったので、結局はノーマルに戻しちゃいました。


とゆーワケで、エンデューロでは活躍間違いナシのヘビーウェイトナントカ!
効果のほどは来週の練習走行で…!!
by pitcrew_offroad | 2010-07-29 15:27 | KX125XC