エンジン腰下の修理…
2010年 10月 29日
今日は黙々と大好きなエンジン腰下作業だったので、
作業に没頭してまして、ブログアップ出来ず…。
最後にブログやって帰ろうと思ってたら、ナニなら雨予報が早まった様子…(汗)
とゆーわけで、とっとと帰ってきました。
オカゲで雨には降られず…。
んで…!!
んで、今日はとある車両のエンジン整備を行ってまして、
ケースリードバルブの2ストエンジン全バラ…。
始動性とかはボチボチなんだけど、走行してるとあからさまにトルクがない…。
圧縮圧力を測っても正常なので、1次圧縮かな…とゆー読みで点検…。
まあビンゴってコトで、主原因はコレ…。
リードバルブに穴が開いてまして…。
状態を見る限り異物を噛み込んだようなんですが…ハテ?
それらしきものは見当たらず…。
特にエンジンパーツで欠けてる所もないんですけどね…。
ま、とりあえずコレが主原因でしょうが、
他にも色々症状があったので、全バラに…。
ケースを割るにはクランクケースセパレーターってな特殊工具が必要です。
「腰上整備は自分でするけど、腰下は…」って方が多いのは
特殊工具が必要な点が要因ですね…。
ボクもプライベーターな時はそうでした。
実際4ストのヘッドとかより、腰下のほうが簡単なんですけどね…。
とりあえず、ケースのベアリングは全部交換します。
全部ゴリゴリ…(汗)
ペアリングやシール類を外して内部を徹底的に洗浄…。
プレスがあるので、プレスで新しいベアリングを圧入。
この際、ベアリングを冷凍庫で入れて冷やし、
ケースをヒートガンやドライヤーで暖めておくと入りやすいです。
ちなみに全バラの結果…
クランクは大端のベアリングを交換して芯出しすればいいかと思ってたら、
コンロッドにキズが入ってまして…、、、
ガタが大きくなりすぎて、ウェイトに当たっちゃってたワケですね…。
ウエイトにも傷入ってますし、ここまで来るとコンロッドとベアリングなどを買って、
分解、芯出し…ってよりクランクAssyでもあんま変わらん値段に…。
ってコトでクランクを注文…。
ミッションも全体的に磨耗してバリが出てるんですが、
中でもドライブ側のセカンドギアが超磨耗…。
これはアウトなので要交換っす。
全部換えたいところですが、古い車両なので一部のギアは生産終了。
ま、終わってるギアは部品が出てよかった…。
8万km超なので、クラッチハウジングもかなりの段付き…。
ここに指で触ってわかる程の段が付くとフリクションプレートの動きを阻害して、
クラッチの作動が悪くなります。
とくにモトクロッサーなどはクラッチを酷使するので、
クラッチ板交換の際は要チェックっす!
ハウジング高いんですけどね…。
そんなこんなで部品を追加注文なので…、
今日は出来るトコまで…。
ケースのベアリングやオイルシールを全部組み付けて…
昔キライだったガスケット剥がしなどを…。
「昔キライだった」っていうのも…
ちょっと前にセラミック刃のスクレーパーを買いまして…KTCのヤツ。
前から欲しかったんだけど高いから手が出ず…。
んで、ついに買ったんだけどコレが気持ちいい、気持ちいい!
シャコシャコ剥がしてくれます。
慣れない人がやるとケースを削りかねないので要注意…。
昔「ナウシカ」見たときに、ナウシカがオームの抜け殻バラそうとして…
「セラミックの剣が欠けちゃった…」
ってナウシカが言ってて、子供の頃それ見て、
「つーか、そもそもセラミックって切れんのか~?」
なんつって、疑惑の目で見てたんですが…
ほらピカピカ…!!
マジ切れ味最高なんですわ…!!
そんなこんなで明日は台風…。
明日の帰りがシンドそうだな~、、、。
現在ウェットスーツにカッパで帰ろうか検討中…(爆)