'14 KX85はエンデューロにどーなの!?(*`ε´*)ノ
2014年 01月 18日
トルクと夢がモリモリで、エンデューロにもイケる気配がプンプンしますね、ハイ。
とゆーワケで、和田ぽん的にNew KX85の
エンデュランサーとしての適正を分析…。
デデンとフルチェンジしたKX85…。
まずは2st85ccモトクロッサーというバイクがエンデューロに適しているか…?
という議題についてですが、結論から言うと、
「イケなかないけど、条件限定でしょ!?」
って言われてると思います、一般的に。
じゃ、どんな条件??ってなワケで検証していくと…、
まず85の利点についてはやはりその軽さとコンパクトさ。
軽さはもはや言うまでもなく…、、、。
CRF50FとかPW50とか、ミニモトとか幼児用のバイクは置いといて、
大人が一般的なオフロードレースをするバイクの中では
間違いなく最軽量なカテゴリー。
以下、ラージサイズのKX85-Ⅱのみに焦点をあてて話しますが、
乾燥重量じゃなくて車両重量で77kg。
軽すぎでしょ、コレ。
人類の中でもちょっと大きめの個体ならKX85より重いってコトっす(笑)
人によっては自分より軽いワケっす。
加えてそのコンパクトさですが、フロント19インチ、リア16インチと
フルサイズレーサーと比べて圧倒的にコンパクト。
足つきも良いので小回りも相当効きます。
85ccとはいえ、エンジンの出力を極限まで引き出した
2stレーシングエンジンなので瞬発力もかなりあります。
そんなところが利点っすね。
ただ、それでもエンデューロでネックとなる点は、やはりエンジンのパワー不足。
瞬発力はあっても所詮85ccなので、爺ヶ岳やシーサイドバレーを代表とする
ゲレンデレースではピークパワーが大きくタイムに影響してくるので
そういったパワー勝負の場面では85はかなり不利ですね…。
JNCCなどではかなりそういった状況が多いと思います。
トルクの細さもネックで、フカフカのウッドチップのような路面や、
マディの重い泥沼のようなコンディションにハマって、
一瞬失速したときに排気量の大きいバイクだと
すぐ再加速できてあまりロスになりませんが、2st85はソコで大きくロスります。
その点は2st125でも言えることですが、
マシンがミスをカバーしてくれないので、シビアなスキルが必要です。
そしてコンパクトさでは利点だったホイールサイズ。
フロント19インチはギャップでの安定性、難所での走破性に劣ります。
ガレクライムなどは苦手ですし、下りのギャップも小径ホイールはきついので、
シーサイドバレーのハイスピードの下りなども苦手だと思います。
同じ場所をフルサイズレーサーで下るとよくわかると思いますが、
85は思わぬギャップを拾ってヒヤッとする場面が多いっす。
ここまで話すとエンデューロに向いてないようですが、
ホントにそうかというと…??
近場のローカルレースにも出るけど、JNCCやJECにも出るっていうライダーも
含めると上記のネックのほうが大きくなってくるかもしれませんが、
レースを楽しむライダーみんながそうなワケではないっすからね。
ピットクルーカップのような比較的小さめのコースでのエンデューロや、
オフビや408のようなモトクロスコースで行なう耐久モトクロス的な
エンデューロレースを主な戦場としてるライダーにとっては
上記のような欠点はあまり当てはまらなくなるワケっすね。
あとはその走破性は、ライダーのレベルによっても差が出てくると思います。
たとえばデコボコの名物セクションである「ボセキヒル」。
ボクはボセキのような場所はフルサイズの方が圧倒的に登りやすいっす。
足着かないで登れる人ならみんなそうだと思います。
ホイールでかいほうが全然安定感ありますから。
ボセキ以外でも、そんな類の難所も中級者以上なら
フルサイズの方が走破力を活かせるので楽だと思いますが、
初心者~初級者なら足着いて軽い方が逆によかったり…。
フルサイズで難所に突っ込んで、足着こうとしてコケちゃったり、
そもそも足が着かない恐怖心で開けながら突っ込めず、
開けきれない事で失速して転倒…ってのはよくあるハナシ…。
ボクもビギナーの頃にCRM250RとかXR400Rとか乗ってそーでした(^^ゞ
そこで85クラスで足がつく安心感から、
アクセル開けてイケるなら、ソッチのほうが走破しやすかったりもします。
両足バタバタ補助もやりやすいしね。
難所ついでに、小径ホイールとはいえサスが長いので、
地上最低高はフルサイズトレールよりあったりするので、
ワダチには意外に引っかかりにくいっす。
軽いので引っこ抜き易いですしね。
去年のパワーエンデューロのワダチ地獄を見てて思いましたが、
当然フルサイズレーサーと比べればハマりやすいですが、
フルサイズトレールより深いワダチは得意だと思います。
と、だんだん毎度のパターンでまとまりつかない長文になってきましたが、
フルサイズレーサー同士でも車種によって得手不得手があります。
このコースは2スト125が有利だ、とか450のパワーが活かせた…とか。
軽さが活きるレースだったり、パワーが活きるレースだったり、
押しが入りまくるレースだったり、ほぼ全員無転倒のレースだったり、
どーしても1箇所ド渋滞が起きてしまい、ソコを一回で切り抜けられるかどーかが、
勝敗を分けるキモになってしまうレースだったり。
2st、4stの違い、排気量の差、はたまたソレらが同じでも
車種による性格の違いなどなど、すべてのマシンにはちょっとずつ、
得手不得手、合う合わないが存在してると思いますが、
2st85はそんな特徴が長所にも短所にも、より顕著に現れる車種ってコトっすかね。
とゆーワケで自分がよく出るであろうレースのロケーション、
自分がよくレースでやっちゃうダメな場面、
自分の長所がいかせるマシン特性とはナニか…。
それらをじっくり考えた時に、
「85でもいんじゃね!?」
って思った方は、実際85はいいと思いますよ!!
そこで、ハナシを「2st85」から「KX85-Ⅱ」に戻しますが、
特に新型の'14KX85はトルクもあり、足回りも格段にレベル上がっているので、
85クラスのなかでも一番エンデューロ向きだと思います。
ボクは短期間ですが'06のCR85Rに乗って、WEXやピットクルーカップに出ましたが、
フライホイールウェイトをつけてトルク寄りの性格に振ってました。
先述したミスった時、またはミスこそなくても失速してしまう場所などでの
再加速リカバリーで、トルクが厚いほうが圧倒的にタイムロスが少ないからっす。
14 KX85は旧KX85と比べても断然トルクフル。
「コーナリングやウッズのギャップでミスってしまって、
失速したあとにギア一段下げるほどではないので、
そのまま半クラ使って再加速…。」
そんな場面は2stでレースしてるとよくありますが、
その時の14 KX85のリカバリーっぷりは、
エンデューロ向けにチューンしてるかのようっす、マジに。
CR85Rの場合、本来ないトルクをその回転域に発生させる為、
フライホイールを重くしてるワケで、その弊害で高回転で元気がなくなります。
ハイスピードなモトクロスセクションなどでは85の良さがちょっとスポイルされます。
フライホイール重量じゃなく、エンジン出力をあげるコトで
トルクを厚くすることに成功したのか、
NewKX85ならとくにフライホイールの必要性を感じないので
そういったデメリットを受けることもありません。
この「85らしからぬトルク」が、KX85が一番エンデューロに向いてると思う理由っす。
あとは旧モデルと比べるとサスペンションが格段に良い。
先日komaさんがKX85でデコボコのフープスを、
フツーに2-2-2-1で飛んでるのを見て、ちょっとビックリしました。
今週の水凸では2-2-…でブッ飛んでましたが…(^^ゞ
そーいや、デコボコフープス…。
なんだかちょっとコブの形状が変わってるので最初は要注意です。
ボクもいつもの感じで逝ってとっちらかりそうになりました(汗)
おっと、ハナシが逸れましたがそのデコボコフープス…、、、
ボクはCR85Rで2-2-2-1にするのはかなり勇気がいりました。
仮に飛距離が足りずにショートするとかなりとっ散らかるので、
実際ピットクルーカップの時には2-2…でとっ散らかって、
その次の-2で制御不能、-1のハズがそのままぶっ飛び…ってパターンで、
旗振りナリさんの目の前で派手にぶっ飛びました。
ま、その後リカバリーして優勝しましたがね…(爆)
なので、「85で飛ぶのはリスクがある」と思ってましたが、
komaさんKXを借りて飛んでみると、かなり簡単に飛べるし、
サスに許容が大きいイメージで、かなりリスクが少ない気がしました。
そんなフープスの飛びやすさってのは、
欲しいときに欲しいトルクを引き出すのが容易…って事で、
エンデューロではそれがセクションの越えやすさにも繋がる気がします。
そしてそのブッ飛ばなそうな安心感っつか、サスペンション、シャシーの安定感は、
実際にエンデューロの長丁場で、ぶっ飛ぶリスクを軽減してくれるんじゃないかと…。
旧モデルと比較すると、ほとんど誰でもわかるってほど、
グレードの良いサスがついてます。
ちょっと語り出すと、まとまりつかずキリがなくなるのが悪いクセなので、
そんな感じでKX85は今までの85クラスより、
ノーマルの状態で一段上のエンデューロ向き性能を持ってると思うんす。
今まではトルクの太さから、
「ミニモトクロッサーでエンデューロするならCRF150R!!」
って思ってましたが、'14 KX85ならCRF150Rを超えるんじゃねーかってくらい…。
んでんで!
そんな85をエンデューロで使う場合のネックですが、第一に燃料の問題。
タンクが小さいので満タンからの燃料切れが早いっす。
14のKX85はまだ発売間もないだけに、まだビッグタンクが出てません。
↑↑↑写真は「~'13」。
いずれ出るでしょうが、それまではノン給油で90分が限界だと思いますね。
タンク容量は5リットルに減ってるんですが、M男さんがファイヤーとかの
燃費計算では、ハイスピードでも90分はもちそうって感じらしいっす。
燃費は向上している様子…。
多分ゲレンデ系じゃなければWEX90ミニッツはイケるんじゃないかと。
それ以上のレースに出るには給油が必須。
JNCC-COMPの3時間ならみんな給油するんでそこまでマイナスじゃないすけど、
JNCC-FANの100分とか、WEX120ミニッツは給油しないライダーがほとんど。
ここでロスを極力減らす為に、素早い給油方法を確立しとく必要がありますね。
ダートフリークのタフジャグが簡易的なクイックチャージャーで人気ですが、
案外ガソリンの落ちる速度が速くないので、
最速は灯油用のポリ缶10Lってウワサも…軽量ですしね。
注ぎ口を短くカットするのが素早い給油のコツらしいっす。
まあ、ビッグタンクが発売次第、即買いっすね、komaさん(笑)
ハンドルマウントの予備タンクなんて、
ニッチなパーツもありますが、せっかくの軽快感を
ぶっ殺すだけだと思うのでナシっすねぇ…。
こんなパーツをつけちゃったヤツが去年いましたけど…`∀´)Ψププ
そしてお次は熱対策。
85はその排気量の小ささから、必然的にブン回しながら乗る事になるので
オーバーヒートしやすいっす。
オーバーヒートは場合によっては高価なシリンダーごと破損する恐れにも繋がるので、
十分な対策をしたいトコロっすね。
ボクならKX250XCにも装着してるリザーブタンクを装着し、
まだ効果の程はテスト不十分ですが、乾電池駆動のPCファンでもつけたいな…と。
PCファンの耐久性は未確認ですが、たまに中古のWR250Fとかに
ボロボロのPCファンがついてたりしますが、案外ちゃんと動くのが多いので、
じつは耐久性高いのかな…って(^^ゞ
そして少しでも安心する為「日本製」をチョイスしてます。
電化製品はメイドインジャッポーネだ!(*`ε´*)ノ
他パーツですと、ボクが乗った感じだと足つきは十分余裕があるので
ハイシートにしてちょっとシッティング時のヒザ周りに余裕を出したいっす。
ソレにあわせてハンドルポジションもアップに。
'14KX85は付属でハンドル高さを換えられるスペーサーがついてますが
ハイシートにしたとしたら、さらにもうちょっと上げたいと思うんすよね。
あとはその他のバイクと同様に、アンダーガードやラジエターガード、
ハンドガードなどのガード類を装着して…、、、
「KX85XC-Ⅱ」が完成…すんのかな??…知らんけど。
注意することといえば…、、
14からピストンリングが1本になっています。
フリクションロスが減るので当然1本の方がハイパワー。
ただ、耐久面では2本リングのほうがいいのは言うまでもなく…。
以前の85よりコマメに腰上は開けて、リング交換したいトコっすね。
2st85はかなり簡単に腰上開けられるので、
ちょっと整備できる人なら苦にならないと思いますが…。
その分シリンダーはニッケルメッキになって耐久性は向上。
このシリンダーはダメにしたくないんで、やはりリングはコマメに…。
ままま…、、、
そんな感じで、85ではレースにも十分向いていると思います。
ビギナーなら85の方が速く走れる場面も多いと思いますし、
常に高回転をキープし続けるテクニックを身につければ、
フルサイズレーサーを喰うことは十分可能なポテンシャルも持ってるハズです。
エンデューロフリークなら知ってるアノ人ですが、
JNCCのFAN-Aクラスでバカッ速の'14 KX85の人いますしね。
85でエンデューロをする見本のような走り方をしています。
そんな感じでエンデューロ用にモデファイした方が良い点が何点かあるのと、
85の極端な得手不得手を理解し、「得手」のほうを十二分に活かし、
「不得手」で少しでも他車に離されないようにする…。
ピークパワーに劣る85での長距離登坂などでは、
助走の段階から初速をいかに殺さず、
路面のギャップを読んで失速せず…って感じ??
小径ホイールならではの難所を越えるテク…とかもあるのかしら?
ま、そんな走りを心がけていれば十分エンデューロで戦えると思います。
85は慣れないで乗ると、その瞬発力とその割に車格が小さいので
体が置いていかれる感覚が強く、疲れるイメージがありますが、
乗りなれてくればパワーの出方にも慣れ、体も持ってかれないし、
感覚と違うパワーが出ちゃうこともなくなります。
そーなれば車体が軽い分、かなり疲れないバイクになります。
CR85Rの時もそうでした。
慣れると疲れない。
とゆーかそもそも、そんなに目ぇ三角にしてねぇよ、って人には、
ヘトヘトで起こせなくなるコトも少ないし、
さらにオススメな気がしますね、ハイ。
あー、そんなコト言ってたら'14 KX85-Ⅱでにエンデューロ出たくなってきました(笑)
KX250XC間に合わなかったら逝っちゃおうかな(*`▽´*)
そんな感じで長々と語りました今日の記事…(;´д` )
この辺で終わり!!(笑)
'14KX85-Ⅱ
税込車両本体価格369,000円。
好評発売中で現在即納っす!!(*`ε´*)ノ
ピットクルーまでどーぞ!