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バイク屋なりのオフロードの楽しみ方&メカニック情報


by pitcrew_offroad

ガヴァナ~(*`ε´*)ノ

んで、復活したKXを持って水凸に行ってきまして…、

エンジンの慣らしとサスの慣らし、インプレ諸々の為、

ガシガシ走ってきたんですが、ガシガシ過ぎて写真もない為、

とりあえずガヴァナ~ネタを…(*`ε´*) ヴァ○ナじゃないよ、ガヴァナだよ



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揃えました、ガバナスプリング!(*`ε´*)ノ

歴代KX250のガバナスプリングを揃えてやろうと思って、

ネットで見れるパーツリストとニラメっこしていたら、

KX125はおろか、KDXシリーズ、KMXシリーズまで遡っても

ガバナの寸法は大して変わっていないよーで、

品番検索をそれらまで調べてチェックチェック…。

1個300円くらいなので、後学のためにも揃えちゃいました。




ざっと情報公開しますと、ガバナスプリングの品番の頭は全部「39129」っす。

部品によって末尾四桁が異なるワケで、スプリングにつけた番号札はその末尾。


ボクのKX250はL4(2002年式)なので、1024と1025のスプリングを使用してます。

年式、車種によって太いスプリング1本の車種と、

細いスプリングを太いスプリングの中に入れた複式の2種類あるようです。


KX250はL2~L4だけが複式スプリングで、

M型からまた1本に戻ってますね。

L1以前もF1(1988年式)までずっと1本のスプリングです。

1987年以前は未確認ですww


KX125で複式スプリングなのはL3、L4のみです。



ガヴァナ~(*`ε´*)ノ_c0223419_18124448.jpg


それらがこのガヴァナちゃんに組み込まれているんですが、

まずコイツがナニをしてるのかザッと説明。


詳しく説明しようとすると長文になるので、超ハショりますが、

まず2stエンジンには排気バルブがついてます。

エンジン回転数によってバルブが作動し、排気ポートの面積を変化させます。

ソレにより低回転ではトルク寄りに、高回転ではハイパワーが出るように、

エンジン回転数に合わせて排気ポート面積を可変させてるワケです。



排気バルブがないと排気ポート面積が可変できないので、

大抵の場合低回転のトルクが犠牲になっちゃいます。

この技術のおかげで、2ストロークエンジンでも

トルクを出す事が出来るようになったワケっすね。



んで、そんな排気バルブを開いているのがこのガバナです。

なかには電子制御でモーター回して排気バルブを可変させるモデルもありますが、
(例えばCRM250R/ARとかDT200WRとか)

KAWASAKI車はガバナ使ってますし、レーサーモデルもほぼ同様っすね。

ガバナのギアがクランクシャフトについてるプライマリギアによって回されまして、

ガバナ自体がエンジン回転数に合わせて回転します。

ガバナ内にはボールが組み込まれていて、普段はスプリングで押さえつけられてます。

そのボールが遠心力によりスプリングを押し縮めてホルダを移動させる。

そーすっとその移動したホルダに組み込まれているロッドが一緒に動き、

排気バルブを作動(移動)させる=排気バルブを開く、ってワケっす。



わかる?この説明(笑)



ま、実際見たことある人じゃないとわかりづらいと思いますが、

遠心力によりスプリングを押し縮めて排気バルブが開く、と。

それだけわかれば十分っす。



んで、どれだけ遠心力がかかるか、、、、

つまりはどれだけの回転数でスプリングが押し縮められるか、ってのは、

ガバナスプリングの固さで決まるワケっす。


このスプリングが固ければ当然もっと高回転まで作動しなくなりますし、

柔らかければその逆。


んで、ボクがエンデューロで使う場面において、

250のパワーがあれば排気バルブなんて開かなくても

充分パワフルすぎるくらいなんすよね、とくに低速ウッズやガレなどでは。


ガバナスプリングを固くすることにより、

排気デバイスの作動回転数を上げ、

低速でのウッズやガレ走行時に、むやみに排気バルブを作動させない。

ってのが狙いです。



排気バルブが作動するとそれに合わせて

パワーがモリモリ立ち上がってくるので、

高回転まで作動させないことで、

バルブが開いてないビチビチした状態で

疲れずコントロールしやすいマシンにしたてあげようと、、、。

ま、いつものデチューンっすねww



ゲレンデ登坂やロングストレート、ヒルクライムなどでは、

当然全開走行なので、しっかり排気バルブが作動しパワー全開、と。



ボクがKX250のパワーをフルに欲しい時なぞ、

そんな状況のみですしね。















んで、まずは細いほうのスプリングが圧倒的に種類少ないのでそちらから、、、。

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ボクのKX250-L4は1025のスプリングを使ってます。

コレは3つの中で一番柔らかいっす。

L3についている1023がかなり固いのでコレが第一候補。




んで太い方が…、、、

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これらはスプリング径も細く、じぇんじぇん柔らかいので除外。

その他の部品を確認してませんが、M型の125/250とかは、

この柔らかいスプリング1本でガバナ作動させてんすよね、、、。


だいぶ排気デバイスの作動が早いんじゃないかと思われ、

モトクロスでは良いのかもしれませんが、

エンデューロで持て余しちゃってる人はセッティングの価値あるかもっすね。

特にハイパワーな250に乗ってる人はなおさら、、、。




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250-L4は1024のスプリング。

写真に乗ってるスプリングはほとんどカタさ変わんないのが多いっすね。

絶版になったら流用出来るな~などと思いつつ。

ちなみにボクが調べた中で1007はすでに生産終了。

KX250のJ1、H1~2とKDX250R/SRがこのスプリングっす。






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んーで、そんな差がないんだけど、

一番固いのはまたまた250-L3の1022っすね。

そしてスプリングごとに自由長に結構違いがあるんですが、

1022はL4の1024より4mmほど長い。

ガバナのシャフトやホルダ、シムなどは同じなので、

単純にガバナにセットしたときにテンションがかかるってコトっすね。

ただでさえ固いのにテンションかかって組まれているので、

L3のガバナは結構高回転寄りだと思われ、、、。


っつーワケで、奇しくも両方のスプリング共にL3のスプリングになりまして、

「L3ガバナ計画」になりました(*`▽´*)

ま、L3で組まれてる組み合わせなら逆に安心出来るっつか、

組んで乗ってみてビックリ(;´д` )ってコトにはならんでしょう、と。



さらにこのスプリング部にはシムが2枚入っているんですが、

このシムの枚数も1枚増やして、さらにテンションかけてやろうと、、、。


そんな感じで、週末の爺ヶ岳フリーライドが終わったら

組み付けて試してみます(*`ε´*)ノ





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んで、今週の水凸、、、

結構良コンディションまで復活したんじゃないかと思いきや、

じぇんじぇんバッドコンディションなマディっぷり。

慣らしには向かないコンディションでしたが淡々と走りました。



icさん、komaさん、コンドーさん、TADAさん、オカニーさん、

Nジマさん、カズキン、ヌマッチ、M男さん、IAワタライさんなどなど、、、

ボクのKX復活祭が盛り上がりましたww




フロントサスのリバルビングはかなりの効果を体感できましたが、

今週末の爺ヶ岳フリーライドでも試してからインプレしたいと思いまっす!!






※オフロード一泊ツー(多分福島難易度低めサワヤカ温泉系w)は、
10月11~12日っす。

※10月19日ピットクルーカップの受付始まってます(*`ε´*)ノ

by pitcrew_offroad | 2014-09-13 09:23 | KX250XC